知らないと損!お金をかけずに効果抜群の審美歯科法まとめ

2025年9月
  • 出っ歯が治らないと感じる本当の理由

    医療

    歯列矯正を始め、特に「出っ歯(上顎前突)」を治すために治療に臨んでいる多くの方が、治療の途中で一度は「本当に治るのだろうか?」「全然、前歯が下がっていない…」という不安に駆られることがあります。鏡を見るたびに変わらない口元に、焦りや失望を感じてしまうかもしれません。しかし、その「治らない」という感覚は、多くの場合、歯列矯正の治療ステップを正しく理解することで解消されるものです。出っ歯の矯正治療は、通常、いくつかの段階を経て進められます。まず、治療が始まって最初の数ヶ月から半年ほどは「レベリング・アライメント」という期間です。この段階の目的は、ガタガタの歯並びを整え、歯の高さを揃え、綺麗なアーチ形にすること。つまり、歯を大きく後ろに下げるための「整地作業」にあたります。この時期は、デコボコが解消されていくため歯並び自体は綺麗になりますが、前歯の位置はほとんど変わらないか、場合によっては少し前に出てきたように感じることさえあります。そして、この整地作業が終わった後、いよいよ本格的に出っ歯を治すためのステップ、つまり「前歯の後方移動」が始まります。抜歯をした場合は、そのスペースを利用して、まずは犬歯を後ろに動かし、その後、前歯全体をゆっくりと後退させていきます。この前歯を動かす期間こそが、出っ歯治療のメインイベントであり、最も時間がかかる部分です。歯が骨の中を安全に移動できるスピードは、月にわずか0.5mmから1mm程度。例えば、前歯を5mm下げる必要がある場合、単純計算でも半年から一年近くの期間が必要になります。つまり、あなたが「治らない」と感じているのは、まだメインイベントが始まっていないか、始まったばかりの段階である可能性が非常に高いのです。歯列矯正は、マラソンのような長期戦です。焦る気持ちは痛いほどわかりますが、歯と顎の健康を守りながら安全に治療を進めるためには、この時間が必要不可告。今はまだ、美しい横顔というゴールに向けた準備期間の真っ最中。担当の先生を信じ、日々のケアを続けながら、その時が来るのをじっくりと待ちましょう。