目立たない矯正装置を選んだけれど、それでもやっぱり治療中の見た目が気になってしまう、という方もいらっしゃるかもしれません。そんな時に知っておくと少し気持ちが楽になるかもしれないこと、そして周囲への配慮について考えてみましょう。まず、あなたが思っているほど、他人はあなたの口元を注視していない、ということです。人は誰でも自分のコンプレックスには敏感になりがちですが、周囲の人は意外と他人の細かな部分まで気にしていないものです。特に、最近では歯列矯正をしている人が増えており、矯正装置自体がそれほど珍しいものではなくなってきています。むしろ、歯並びを良くしようと努力していることに対して、ポジティブな印象を持つ人の方が多いかもしれません。次に、矯正治療は一時的なものであるということを忘れないでください。治療期間は数ヶ月から数年に及ぶこともありますが、人生全体から見れば限られた期間です。その期間を乗り越えれば、長年のコンプレックスだった歯並びが改善され、自信に満ちた笑顔を手に入れることができます。治療中の少しの我慢は、将来の大きな喜びのための投資だと考えましょう。もし、どうしても気になる場面があるのであれば、一時的にマスクで口元を覆うという方法もあります。風邪予防や花粉症対策としてマスクをするのは一般的なことなので、不自然に思われることも少ないでしょう。ただし、常にマスクで隠していると、かえって意識しすぎてしまう可能性もあるので、状況に応じて使い分けるのが良いかもしれません。また、矯正治療中であることを、信頼できる友人や家族に話しておくのも良い方法です。理解のある人に話すことで、気持ちが楽になったり、励ましてもらえたりすることがあります。一人で悩みを抱え込まず、サポートを求めることも大切です。そして、周囲への配慮として、口腔ケアを徹底することは非常に重要です。矯正装置の周りは食べ物が詰まりやすく、汚れも溜まりやすいため、丁寧な歯磨きを心がけましょう。