私の歯列矯正1年間の軌跡と心境
歯列矯正を始めて、今日でちょうど1年が経ちました。この1年間、本当に色々なことがありました。初めてブラケットをつけた日の、あの強烈な違和感と痛み。食事もままならず、おかゆばかり食べていた最初の1週間。口内炎との絶え間ない戦い。月に一度の調整日の後の、あのズーンと重たい痛み。そして、何よりも大変だった歯磨き。専用の歯ブラシや歯間ブラシ、フロスを駆使して、毎食後30分近くかけて磨いていた日々。正直、「なんでこんな大変なこと始めちゃったんだろう」と後悔したことも一度や二度ではありませんでした。でも、そんな辛い時期を乗り越えられたのは、鏡を見るたびに少しずつ、本当に少しずつだけど、歯が動いているのが実感できたからです。最初は、下の前歯のほんのわずかな重なりが解消されたこと。次に、八重歯が少しずつ後ろに下がってきたこと。そして、いつの間にか、気にしていた前歯の隙間が閉じていたこと。その小さな変化の一つ一つが、私にとっては大きな喜びであり、次へのモチベーションでした。1年経った今、私の歯並びは、治療開始前とは比べ物にならないくらい綺麗になりました。あれほどコンプレックスだった前歯のガタガタはなくなり、自然なアーチを描いています。友達からも「すごく綺麗になったね!」と言われるようになり、以前よりも自信を持って笑えるようになりました。もちろん、まだ治療は道半ばです。噛み合わせの最終調整など、やるべきことはたくさんあります。でも、この1年間の経験が、私に「続ければ必ず結果は出る」という自信を与えてくれました。辛いこともあったけれど、それ以上に得られたものの方が大きかった。歯列矯正は、単に歯並びを治すだけでなく、自分自身と向き合い、努力することの大切さを教えてくれた、貴重な経験だったと、今、心から思います。