裏側矯正と私の滑舌格闘ブログ

ずっと気になっていた歯並び、でも矯正装置が目立つのは嫌だなぁと思っていた私が出会ったのが「舌側矯正」、いわゆる裏側矯正でした。歯の裏側に装置をつけるから、笑っても全然見えない!これだ!と意気揚々と治療を開始したのですが、待っていたのは想像以上の滑舌との戦いでした。装置を装着した初日、まず感じたのは強烈な舌の違和感。舌の置き場に困るというか、常に何かが舌に当たっている感覚で、唾を飲み込むのさえ一苦労。そして、いざ話そうとすると…言葉が出てこない!特にサ行、タ行、ナ行、ラ行あたりが壊滅的でした。「ありがとうございます」が「あいがごうごぎあう」みたいになってしまい、自分でも何を言っているのか分からない始末。仕事の電話では相手に何度も聞き返され、冷や汗をかきました。これはマズイと思い、ネットで「舌側矯正 滑舌 練習」と検索しまくり、色々な情報を集めました。歯科衛生士さんからは「とにかく慣れです!意識して舌を動かす練習をしてください」と励まされ、まずはゆっくり話すことから始めました。そして、家ではひたすら音読。最初は新聞記事を、次に滑舌練習用の早口言葉集を買ってきて、鏡を見ながら口の動きを確認しつつ、ぶつぶつと練習する日々。特に苦手だったのは「らりるれろ」で、舌が装置に引っかかってうまく巻けないのです。「東京特許許可局」なんて、何回言っても「とうきょうとっきょちょかちょく」でした(笑)。でも、不思議なもので、2週間、1ヶ月と経つうちに、少しずつ舌が装置の存在に慣れてきて、発音も徐々に改善されていきました。舌が「ここなら当たらないな」というポイントを見つけてくれる感じ。半年もすると、日常会話ではほとんど気にならなくなりました。ただ、早口でまくし立てるような話し方は、さすがに少し苦手意識が残りましたが。それでも、矯正治療が終わる頃には、自分でも驚くほどスムーズに話せるようになっていました。裏側矯正は確かに滑舌の面で苦労する時期がありますが、それを乗り越えた時の喜びは大きいです。そして何より、誰にも気づかれずに歯並びが綺麗になったことには大満足!これから裏側矯正を始める方、最初は大変かもしれませんが、必ず慣れます!頑張ってください!