長男が小学校中学年になった頃から、前歯のガタガタが目立つようになり、本人も少し気にし始めている様子でした。私も夫も歯並びが良い方ではなかったので、「これは矯正が必要かもしれないね」と話し合ってはいたものの、いざ矯正歯科のホームページなどで費用を調べると、その金額の大きさに愕然としました。「こんなにかかるの!?」というのが正直な感想です。我が家は決して裕福ではなく、次男もまだ小さいため、教育費もこれからどんどんかかってきます。そんな中で、数十万円から、場合によっては百万円を超えるかもしれない矯正費用を捻出するのは、簡単なことではありませんでした。「もう少し様子を見ようか」「永久歯が生え揃ってからでも遅くないのでは」と、ついつい先延ばしにしてしまいそうになりました。でも、長男が友達に歯並びのことをからかわれたと悲しそうに話すのを聞いて、「このままではいけない」と強く思いました。そこで、まずはいくつかの矯正歯科で無料カウンセリングを受けてみることに。先生方は皆親身に話を聞いてくれましたが、やはり費用はどこもそれなりにかかるという現実を突きつけられました。そんな中、ある歯科医院で「早期治療」という選択肢を提案されました。今すぐ全ての歯を動かすのではなく、まずは顎の成長を促したり、問題のある部分だけをピンポイントで治したりすることで、将来的な本格矯正の負担を軽減するというものです。費用も、本格矯正に比べれば抑えられるとのことでした。また、別の医院では、デンタルローンの説明や、医療費控除についても詳しく教えてくれました。すぐに全額を用意するのは難しくても、分割払いなら何とかなるかもしれない、医療費控除で少しでも負担が減るなら…と、少しずつ道が見えてきた気がしました。最終的に、私たちは早期治療から始めることにし、月々の支払い額を無理のない範囲で設定できる歯科医院を選びました。決して楽な道のりではありませんが、子供の笑顔のために、家族で協力して乗り越えていこうと決意しています。