長年の出っ歯の悩みがインビザラインで解消へ
田中さん(仮名・30代女性)は、物心ついた頃から自分の少し前に出た前歯、いわゆる出っ歯に悩まされていました。学生時代には友人から心ない言葉をかけられた経験もあり、それ以来、人前で大きく口を開けて笑うことに抵抗を感じるようになっていました。歯列矯正にはずっと関心がありましたが、金属のワイヤー装置が目立つことへの抵抗感や、治療期間の長さ、痛への不安などから、なかなか治療に踏み出す勇気が持てませんでした。社会人になり、仕事で人と接する機会が増える中で、自分の口元へのコンプレックスはますます強くなっていきました。そんな時、インターネットでインビザラインという目立たないマウスピース型の矯正装置があることを知りました。「これなら私でもできるかもしれない」そう感じた田中さんは、早速インビザライン治療を行っている矯正専門の歯科医院を探し、カウンセリングの予約を入れました。カウンセリングでは、歯科医師が田中さんの悩みを丁寧に聞き取り、インビザライン治療の具体的な流れや期間、費用について詳しく説明してくれました。精密検査の結果、田中さんの出っ歯は歯の傾きが主な原因であり、インビザラインで十分に改善が見込めるとの診断でした。抜歯も必要なく、治療期間は約2年とのことで、田中さんは長年の夢だった歯列矯正をインビザラインで始めることを決意しました。治療が始まると、最初の数日はアライナーの装着感に戸惑いもありましたが、数日もすれば慣れていきました。透明なアライナーは、想像していた以上に目立たず、仕事中も周囲に気づかれることはほとんどありませんでした。食事の際には取り外せるため、食べたいものを我慢する必要もなく、歯磨きも普段通りに行えることが、田中さんにとっては大きなメリットでした。アライナーを定期的に交換していく中で、少しずつ前歯が引っ込んできているのを実感できるようになると、鏡を見るのが楽しみになりました。治療の途中からは、歯の動きをより効率的にするためのアタッチメントをいくつかの歯に装着しましたが、これも歯の色に近いものだったので、それほど気になりませんでした。治療開始から1年半が経過した頃には、気にしていた出っ歯は劇的に改善され、横顔のシルエットもすっきりとしてきました。