歯列矯正をしたいけれど、装置が目立つのは嫌だ、周りに気づかれずに治療を進めたい、そう考える方は少なくありません。実際に目立たない矯正方法を選んだ方々は、どのような治療生活を送っているのでしょうか。いくつかの体験談から、その実際を探ってみましょう。Aさん(20代女性・接客業)は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を選びました。「仕事柄、人前に立つことが多く、金属の装置にはどうしても抵抗がありました。インビザラインは本当に透明で、つけていることを同僚に話すまで気づかれませんでした。食事の時は外せるので、食べたいものを我慢しなくていいのも嬉しいです。最初は少し話しにくい感じがありましたが、数日で慣れました。何より、笑顔に自信が持てるようになったのが一番の変化です」と語ります。自己管理が重要とのことですが、綺麗な歯並びのためなら頑張れると前向きです。Bさん(30代男性・営業職)は、セラミックブラケットとホワイトワイヤーによる表側矯正を選択しました。「舌側矯正も考えましたが、費用面と、以前友人が発音に苦労していたのを見て、表側の目立たない装置にしました。セラミックブラケットは思っていた以上に歯の色に馴染んで、近くでよく見ないと分からないくらいです。ホワイトワイヤーも効果的で、金属のギラギラ感がないのが良いですね。治療中の見た目はほとんど気にせず過ごせています。ただ、カレーなど色の濃いものを食べると着色しやすいので、そこは少し気を使っています」とのこと。表側でも工夫次第でかなり目立たなくできることに満足しているようです。Cさん(40代女性・主婦)は、舌側矯正を選びました。「子供の学校行事などで人と会う機会も多く、矯正していることをあまり知られたくありませんでした。舌側矯正は、本当に誰にも気づかれません。最初の1ヶ月くらいは舌が当たって痛かったり、滑舌が悪くなったりしましたが、徐々に慣れていきました。歯磨きは少し大変ですが、専用の歯ブラシを使ったり、定期的なクリーニングを受けたりして気をつけています。費用は高かったですが、誰にも気づかれずに歯並びが綺麗になっていくのは、とても満足感があります」と話します。初期の不快感を乗り越えれば、見た目を全く気にせず治療できるメリットは大きいようです。